台風、地震、火山に負けない システム作り
難易度の高い設置には引張構造を│A+ Sun Systems の主張
PV市場がブームでにぎわう中、扱い やすい土地ほど先に開発の対象となるこ とがわかった。市場の開拓が進むにつれ、 地上設置型のアレイや水平空間向けの商 業用発電装置には不向きな、傾斜のある 土地しか残らなくなってしまった。 イタリア北部、サン・ボニファーチョ に本社があるA+ Sun Systems は、同社 が製造するスチールワイヤーロープ引張 ソリューションを使えば、このように難 易度の高いロケーションでも費用効果の 高い施工ができると言う。SunNet Ground では引張ロープソリューションを 使って、高価な土壌調査や現地調査を減 らし、GPSやレーザーポインタ装置を 必要としない工事方法を採用しているの だと言う。「引張構造は非常にスマート なシステムです」。A+ Sun Systems の引 張アプローチを架台システムに採用した コピア・エナジー株式会社の代表取締役 社長、森本晋氏は言う。A+ Sun System はすでに日本で実験プロジェクト三件を 納入している。地元のEPC企業と協力 し、自社製のSunNet Roof システムを 用いた平らな屋上設置プロジェクト一件 と、地上設置プロジェクト二件を完成さ せている。 A+ Sun Systemsでは、SunNet Ground を使用することで、アレイを固定するた
めに先端に使う以外のラミング機の使用 をなくすことができるという。アンカー ポイントには、150〜200メートル のアレイに使用できるネジピラーを用い る。これ以外に設置作業に必要なのはハ ンマーとエアードリルだけだ。 「A+ Sun Systems では、柔軟なスチー ルケーブルとマイクロパイルでできた引 張構造を使っています」。同社のスポー クスマンを務めるアルベルト・ディ・ガ エターノ氏は言う。「ですから丘陵地や 傾斜のある土地に最適なのです。それに、 特別な技術のない作業員でもジャックハ ンマーを使って引張構造を取り付けるこ とができます。日本の深刻な技術者不足 問題もこれで克服できます」。 地上設置型に加え、最近需要が伸びて きている屋上設置型にも最適なA+ Sun System の架台システムシリーズは、基 本組み立てが完了した状態で納入され、 その重さはわずか2㎏/㎡(0・ 41 lbs/ ff²)と、一般的なスチールやアルミニウ ム製の構造体よりも軽量だ。 A+ Sun Systems は、EPC企業やイ ンストーラ(設置請負)企業に対するコ ンサルティングやサポート業務も行って いると言う。A+ Sun System のソリュー ションは現在特許申請中だ。
LINK: www.apsunsys.com/files/apsunsys.com/2015-02_pv-magazine_Japanese.pdf